【書評】プロになるためのWeb技術入門
はじめに
フレームワークを用いてWebアプリケーションを作成するにあたって、Web自体の動いている仕組みを知りたいと思い購入しました。
おすすめ度
★★★★★
対象読者
- これからWebアプリケーション開発に取り組もうとする人
- Webアプリケーション開発の経験はあるものの、どのような仕組みで動作しているのか自分で説明することができない人
- Webアプリケーション開発プロジェクトを管理しているが、現場で使われている技術がいまいち把握できていないと感じる人
本書で学べること
本書は何年経っても役に立つ基本的な考え方を伝えることを主眼に置いているため、小手先の技術ではなく、もっと根底にある技術の歴史や背景を押さえることで、体系的な理解を深めようとするものです。
1章 「Webアプリケーション」とはなにか
この章ではアプリケーションの概要について学びます。デスクトップアプリケーションとWebアプリケーションの違いを解説しています。
2章 Webはどのように発展したか
この章ではWebの歴史を学びます。wwwの誕生から、HTTPやCGI、サーブレットやJSPなどの利便性や仕組みを歴史になぞって解説しています。
3章 HTTPを知る
この章では2章で登場したHTTPについてより詳しく学んでいきます。実際にソフトを使い、HTTP通信を覗いてみることでその仕組みを体験的に理解することができます。
4章 CGIからWebアプリケーションへ
この章では疑似的に宅配ピザ注文サイトを作成しながらWebシステム開発について学んでいきます。ログイン認証を作成したり、ステートフルとステートレスの違い、cookieやセッションについて解説しています。
5章 Webアプリケーションの構成要素
この章ではwebアプリケーションの構成要素について学んでいきます。データベースやWebサーバとアプリケーションサーバの役割について、Webシステムの三層構成について解説しています。
6章 Webアプリケーションを効率よく開発するための仕組み
この章ではWebアプリケーションを効率よく開発するための仕組みについて学んでいきます。サーブレット/JSPのデメリットを最初に説き、アーキテクチャやフレームワーク、O/Rマッピングフレームワークまで解説しています。
7章 セキュリティを確保するための仕組み
この章ではWebシステム上のセキュリティについて学んでいきます。セキュリティを確保できていない場合にどんな被害が起こるか、またどんな攻撃方法があってそれを防ぐにはどんな対策をとるとよいのかを解説しています。
感想
ただアプリケーションを作っているだけでは学べないことが多く解説しており、大変参考になりました。本書をしっかり学ぶことで、新しい技術もより深い理解ができるのではないかと感じました。